そしてまたまた気になる記述が。
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それにどうしても納得がゆかないのは、書評というものが原則として新刊についてしかなされないことである。
書評の連載をしている某誌では発行日まで指定されていて、それより以前に出た本は書評することができない。
なぜか?
私にはその理由がわからない。
かつて存在したすべての書籍は、そのつど書評の対象となってよろしいのではないか。
(内田樹の研究室 2009.07.28 http://blog.tatsuru.com/2009/07/)
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まったく同感であります。
物書きとしては恥ずべきことなのかもしれませんが、私の本棚は恐ろしく小さいのです。
100冊の本を1回読むよりも、1冊の本を100回読みたい人なので、これでもまだ読み切れないくらいなのです。
本を買って読んで、「これは100回読まないな」と思ったら即ブックオフ行き。
「いつかまた読むかも」というレベルの本まで取っておいたら大変なことになってしまいます。
本棚はコンパクトに。
取り扱いできる情報の量しか取り扱わない。
これが私の基本スタンスです。
経験から断言できますが、背伸びするとロクなことになりません。
というか、ただでさえロクでもないことばかりしている私なのに、これ以上情報が増えたらとっちらかってどうなるかわかったものじゃありません。
というわけで、私の本棚は小さいです。
そんでもって、皆さんにも私の本棚の本をご紹介したいのですよ。
だけど、「100回読んでもおもしろい新刊」というものはやはりなかなか少ないもので。
そんなわけで、今後も、私が紹介する本は、古い本ばかりになると思います。
いーじゃん、単なる情報とは違うんだから。古くったって。
「死後30年たった作家のものしか手に取らない」と言ったキャラクターが出てきたのは、村上春樹さんの『ノルウェイの森』だったっけ?
いーじゃん、それでさ。
ウチダ先生の『坂の上の雲』の書評、読みたいなあ。
もちろん、私にとっても『坂の上の雲』は「100回読んだ本」です。
好きすぎて、ダブって買った巻がたくさんありますですよ。いやね、部屋の中やバッグの中でよく行方不明になるもんで。